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建て替え時の解体工事ガイド|費用・手順・注意点を徹底解説

2025年08月08日更新

建て替え時の解体工事ガイド|費用・手順・注意点を徹底解説

こんにちは!仙台解体センターです。

長く愛着を持って暮らした家を建て替えるとき、まず直面するのが解体工事です。「どこから手をつけるべき?」「費用はどれくらいかかるの?」「近所への影響は大丈夫?」といった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、建て替え解体の基本的な流れから費用相場、近隣トラブルを避けるための対策、信頼できる業者の選び方まで、仙台の地で数々の施工を手掛けてきたプロの視点から詳しく解説します。この記事を読めば、建て替え解体の全体像が把握でき、安心して次のステップに進むための準備ができます。

建て替えを検討している方は、ぜひ最後までお読みください!


解体工事の全体像:事前準備から引き渡しまで

解体工事は、単に建物を壊すだけではありません。安全かつスムーズに進めるために、いくつかの重要なステップを踏みます。

1. 事前調査と届け出の徹底

解体工事の第一歩は、事前調査です。建物の構造や使用されている素材、アスベストの有無を専門家が詳細に確認します。特にアスベストが含まれている場合、法律に基づいた特別な処理が必要となり、これによって費用や工期が大きく変動するため、事前の調査は不可欠です。次に、法律で義務付けられている解体工事の届け出を市区町村へ提出します。これは、建設リサイクル法や廃棄物処理法に基づき、廃棄物を適正に処理するために必要な手続きです。これらの事前手続きを怠ると、工事の遅延や罰則の対象となる可能性もあります。

2. ライフラインの停止と残置物の撤去

工事着工前に、電気・ガス・電話などのライフラインの停止手続きを行います。ガスや電気は完全に停止させますが、水道については、粉塵飛散を防ぐための散水に使用することがあるため、解体業者と相談しながら停止時期を調整しましょう。また、家の中にある家具や家電、家財道具などの残置物は、原則として依頼主が事前に撤去します。これらの撤去を業者に依頼することも可能ですが、その分費用が上乗せされるため、できる限りご自身で処分することをおすすめします。特に、家電リサイクル法対象品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)は、専門のルートでの処分が必要です。

3. 近隣住民への挨拶と工事中の配慮

工事中の騒音や振動、粉塵は、近隣住民とのトラブルに発展する可能性が高いため、事前の丁寧な挨拶回りが非常に重要です。工事の内容、期間、作業時間、連絡先などを記した挨拶文を作成し、両隣、向かい三軒、裏三軒には直接訪問して説明しましょう。着工後も、作業員は近隣への配慮を怠らず、必要に応じて養生シートの再設置や散水の頻度を増やすなど、細やかな対応が求められます。

4. 解体工事と分別・基礎撤去

工事が始まると、まず建物の周囲に足場を組み、養生シートを設置します。これは、粉塵の飛散を防ぎ、作業員の安全を確保するために不可欠です。重機と手作業を組み合わせて解体を進める際には、木材、コンクリート、金属など、発生した廃材は材質ごとに細かく分別しながら撤去します。この丁寧な分別作業が、後の適正処理やリサイクルを可能にし、最終的な処分費用を抑えることにも繋がります。建物の解体が終わると、地中にあるコンクリートの基礎部分を撤去し、土地を平らにならす整地作業を行います。


建て替え解体の費用相場と賢く節約する方法

解体費用は、建物の構造や規模、立地条件によって大きく変わります。

【解体費用の目安】

  • 木造住宅: 坪単価3万~6万円(30坪で約90万~180万円)
  • 鉄骨造: 坪単価4万~7万円
  • RC造: 坪単価5万~8万円

費用を左右する要因には、建物の構造や規模に加え、付帯工事の有無(ブロック塀、カーポート、庭木など)、残置物の量、そして立地条件(重機搬入経路の有無、道路幅、近隣との距離)が挙げられます。特に狭い路地に面した家では、大型重機が使えず、人力での解体が増えるため、工期と費用が増加する傾向にあります。

【賢く節約するポイント】

  • 不要品の自己処分: 家の中の不要品を自分で処分することで、業者の撤去費用を大幅に抑えられます。
  • 複数社からの見積もり: 複数の解体業者から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較検討することで、適正価格で工事を依頼できます。
  • 再利用可能な資材の確認: 木材や金属は資源として再利用できる場合があります。これを業者に相談することで、処分費を削減できる可能性があります。

解体工事で発生する廃材の適切な処理方法

解体工事では、木材、金属、コンクリート、ガラス、プラスチックなど、多種多様な廃材が発生します。これらの廃材は、法律に基づき適正に処理しなければなりません。

  • 木材: 破砕してチップ化し、バイオマス燃料やパーティクルボードの原料として再利用されることが多いです。
  • 金属: 鉄やアルミ、銅などに分け、スクラップ業者へ売却すれば処分費の削減にも繋がります。
  • コンクリート: 破砕して再生砕石として、道路工事の路盤材などに再利用されます。

無許可の業者に依頼すると、不法投棄などのリスクがあるため、建設業許可や産業廃棄物処理業許可を持つ信頼できる業者に依頼することが不可欠です。


近隣トラブルを防ぐための3大対策

解体工事に付き物の騒音、振動、粉塵は、近隣住民からの苦情の主な原因です。これらを最小限に抑えるための対策をご紹介します。

  • 騒音対策: 防音シートや防音パネルを設置し、作業時間を午前8時〜午後5時に限定します。
  • 振動対策: 低振動型の重機を使用したり、手作業を併用したりすることで、建物の揺れを抑えます。
  • 粉塵対策: 散水車でこまめに水をまき、粉塵の飛散を抑えます。特に乾燥した日や風が強い日は、通常より頻度を増やすなど、細やかな配慮が求められます。

これらの配慮を徹底することで、工事中の近隣トラブルを未然に防ぎ、スムーズな工事進行に繋がります。


信頼できる解体業者の選び方と契約時の注意点

解体工事を成功させるには、信頼できる業者を選ぶことが何よりも大切です。

  • 許可証の確認: 建設業許可や産業廃棄物処理業許可を持っているか必ず確認しましょう。これらは信頼性の証であり、無許可業者に依頼すると違法処理や追加請求のリスクがあります。
  • 実績と口コミ: 地元での豊富な施工事例や顧客からの口コミ、地域での評判などを確認します。
  • 契約内容の確認: 契約時には、工事範囲、費用の内訳、廃材の処理方法、安全対策、近隣対応、工期を文書で明確にしましょう。口約束は後々のトラブルの元です。

追加費用が発生する可能性がある場合は、必ず事前に説明し、了承を得てから作業を進めてくれる、透明性の高い業者を選ぶことが重要です。


まとめ

今回は、建て替え解体の流れ、費用の目安、廃材処理、近隣対策、業者選びのポイントを具体的にご紹介しました。

建て替え解体を成功させるためには、工程の理解と事前準備、そして何より信頼できる業者選びが欠かせません。費用面だけでなく、安全性や近隣への配慮も重視しながら計画を立てることで、スムーズな建て替えが実現します。

仙台解体センターでは、地域密着をモットーに仙台市を中心に、空き家や建て替え時の解体作業を行っております。解体工事についてご不明な点やご相談がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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