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古民家解体の流れと費用相場|後悔しないためのポイント

2025年08月19日更新

古民家解体の流れと費用相場|後悔しないためのポイント

こんにちは!仙台解体センターです。最近「古民家 解体」という言葉で検索する方が増えています。長年住み続けた古民家を取り壊すか、それともリフォームして活用するかで悩んでいるご家族は少なくありません。古民家は歴史的価値や趣がある一方で、老朽化による安全面や維持費の問題から解体を検討されるケースが多く見られます。

この記事では、古民家解体の背景や注意点、費用相場や再利用できる古材のこと、そして業者選びのポイントについて詳しく解説します。この記事を読むことで、古民家解体にかかる全体像を理解し、後悔しない選択ができるようになります。空き家になった古民家や建て替えを考えているご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください!


古民家解体が増えている背景と最新の動向

古民家解体が増えている大きな理由は、人口減少や高齢化による空き家の増加です。総務省の統計によると、日本全国の空き家数は約849万戸(2018年時点)に達しており、そのうち賃貸用や売却用ではない「その他の空き家」は約349万戸とされています。これは人が住まなくなったまま放置された住宅が非常に多いことを意味します。その中には築50年以上の古民家も多く含まれています。

古民家は、戦後すぐに建てられた住宅や江戸・明治期のものまで幅広く存在します。耐震基準が現行法に満たないケースが多いため、大地震が発生した際の倒壊リスクが高い点も問題視されています。そのため「壊すか残すか」の判断に迫られる家庭が増えているのです。

古民家の維持費と生活スタイルの変化

古民家は木材や自然素材を多用しており、風情がある一方で維持コストが大きくかかります。例えば屋根瓦の葺き替えには数百万円、シロアリ被害の修繕には数十万円単位の出費が必要になります。加えて断熱性能が低いため、冷暖房費も現代住宅に比べて1.5倍〜2倍になる場合もあります。

一方で、現代の家族構成は核家族化が進み、大きな古民家に住む必要性は薄れています。都市部に移住する若い世代も多く、地方に残された古民家は結果的に空き家化しやすい状況にあります。そのため「維持費が高く、使う人もいない」という理由から解体を選ぶケースが増加しています。

行政の補助金や空き家対策の影響

国や自治体も「空き家対策特別措置法」を施行し、放置された古民家に対する管理責任を強化しています。老朽化して危険と判断された空き家については、解体費用の一部を助成する制度が整えられている自治体もありますので、一度調べてみることをお勧めいたします。助成する制度を使用出来れば、家計への負担を軽減できるため、制度を利用して解体を進めるご家族も増えています。

このように「古民家解体の増加」には、人口動態の変化、生活スタイルの変化、そして行政の政策という複数の要因が絡み合っています。


古民家特有の構造と解体時の注意点

古民家には現代住宅にはない構造的特徴が多く存在します。これが魅力である一方、解体時の大きな課題にもなります。安全に工事を進めるためには、それぞれの特徴を理解した上で適切な対応が必要です。

太い梁や柱の存在

古民家の特徴の一つは「太い無垢材の梁や柱」です。数十年から百年以上の年月を経た木材は非常に硬く、切断や撤去には高度な技術と重機が必要になります。また梁や柱は構造の要であるため、撤去の順序を誤ると建物が一気に崩れる危険性があります。施工中の安全を守るためにも、経験豊富な業者による段取りが不可欠です。

土壁や漆喰壁の処理

古民家では壁の多くが土壁や漆喰で仕上げられています。これらの壁材は壊すときに粉塵が大量に舞い上がります。吸い込むと健康被害を引き起こす可能性もあるため、工事では散水による粉塵抑制や防塵ネットの設置が必須です。近隣への影響を防ぐ意味でも、徹底した粉塵対策が重要になります。

石や瓦屋根の取り扱い

古民家の屋根は瓦や石材で葺かれていることが多く、これらは重量があるため撤去作業時に落下や飛散事故のリスクが高まります。特に瓦屋根は1枚ずつ人力で外す必要があり、作業時間も長くかかります。丁寧に処理することで再利用可能な資材として販売できるケースもあるため、業者の姿勢によって費用や工期に差が出ます。


古民家解体にかかる費用相場と内訳

古民家解体の費用は「構造の複雑さ」と「資材の処理方法」によって左右されます。通常の木造住宅より費用が高めになる傾向があるため、事前に相場を把握しておくことが重要です。

坪単価の目安

木造住宅の解体相場は坪あたり3万円〜5万円程度ですが、古民家の場合は4万円〜6万円程度が一般的です。延床30坪の古民家なら120万円〜180万円、50坪であれば200万円〜300万円が目安になります。

ただしこれはあくまで標準的な相場です。道路が狭く重機が入れない場合や、廃材の量が多い場合にはさらに費用がかかります。

費用の内訳

古民家解体費用の内訳は以下の通りです。

  • 解体作業費:作業員の人件費や重機の稼働費用
  • 廃材処分費:木材、瓦、土壁などの処分費
  • 養生費:粉塵や騒音対策として防護シートを設置する費用
  • 重機回送費:重機を現場に搬入・搬出する費用
  • 付帯工事費:庭石や塀、倉庫の撤去など

これらの合計が見積もりに反映されます。古民家は廃材の種類が多いため、分別の手間や処分費用が高額になりやすい傾向にあります。

追加費用が発生するケース

地中から古い井戸や浄化槽、基礎石などが出てきた場合には追加撤去費用が発生します。またアスベストを含む建材が見つかると、専門処理が必要になり数十万円〜100万円近い追加費用がかかることもあります。こうしたリスクも考慮に入れて、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。


解体で発生する古材のリサイクルと再利用

古民家を解体すると大量の古材が発生しますが、その多くは再利用が可能です。資源としての価値が高いものも多いため、業者によっては処分費用の削減につながるケースもあります。

古材の魅力と再利用方法

古民家の梁や柱は数十年の時を経て乾燥が進み、強度が増しています。これらは家具や店舗内装材として需要があり、古材市場で高値で取引されることもあります。例えば、古民家の欄間や建具はアンティーク品として人気があり、買い取ってもらえる可能性もあります。

環境への配慮とコスト削減

古材をリサイクルすれば、廃棄物として処分する量を減らせるため、処分費用の削減につながります。さらに環境保全の観点からもプラスの効果があり、SDGsの観点からも注目されています。

古材再利用の具体的事例

例えば古民家の梁を再利用してカフェのカウンターを造作したり、瓦を庭のアプローチ材として再活用した事例もあります。こうした再利用は「思い出を形に残す」方法としても人気があり、単なる解体ではなく「資産の活用」として考える方も増えています。


古民家解体を依頼する際の業者選びのコツ

古民家解体は一般住宅解体よりも難易度が高いため、業者選びは非常に重要です。経験不足の業者に依頼すると、費用の増加や工期の遅延につながる可能性があります。

実績と専門知識を確認する

古民家解体の実績があるかどうかは大きな判断基準です。過去に同規模の古民家解体を行ったことがある業者であれば、特殊な構造や資材にも柔軟に対応できます。実績写真や施工事例を確認し、安心して任せられるかを見極めましょう。

見積もりの内訳を比較する

必ず複数業者から見積もりを取り、内訳を比較しましょう。「一式」とだけ記載されている見積もりは要注意です。解体費用、処分費、付帯工事費などが細かく明記されているかどうかを確認してください。

近隣対応の丁寧さ

古民家解体では粉塵や騒音が発生するため、近隣トラブルを防ぐ配慮が重要です。事前に近隣へ挨拶を行い、養生や防音シートの設置を徹底する業者であれば安心です。口コミや評判を確認して選ぶことも有効です。


まとめ

古民家解体は、老朽化による安全性の問題や維持費の負担、生活スタイルの変化によって需要が高まっています。解体時には太い梁や土壁など独特の構造に配慮する必要があり、費用相場は坪あたり4万円〜6万円程度が目安です。また解体で発生する古材はリサイクル可能で、環境にも配慮できます。業者を選ぶ際には、実績や見積もりの透明性、近隣への対応を重視することが後悔しないためのポイントです。

仙台解体センターでは、地域密着をモットーに仙台市をメインに空き家、建て替え時の解体作業をおこなっております。是非!解体の事なら仙台解体センターにお任せください!

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