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介護施設の解体工事を成功させるポイント|安全・衛生・環境に配慮した最新の取り組み

2025年10月20日更新

介護施設の解体工事を成功させるポイント|安全・衛生・環境に配慮した最新の取り組み

こんにちは!仙台解体センターです。
近年、介護施設の老朽化や建て替え需要の高まりにより、「介護施設の解体」を検討される法人様やオーナー様が増えています。少子高齢化が進むなかで、介護施設の需要は高まり続けていますが、一方で、1980〜2000年代に建設された施設の多くが老朽化し、安全性や機能性の面で限界を迎えているのが現状です。
しかし、介護施設の解体工事は一般の住宅解体と比べてはるかに複雑です。入居者や職員の安全確保、感染症対策、医療設備の撤去、近隣環境への影響防止、さらには法令遵守と補助金活用まで、幅広い視点から慎重に進める必要があります。
この記事では、介護施設の解体が増えている背景や、工事を安全に進めるための重要なポイント、衛生面の管理方法、バリアフリー構造の撤去時に注意すべき点、信頼できる解体業者の選び方、そして活用できる補助金制度までを分かりやすく解説します。
これから介護施設の建て替えや閉鎖を検討している施設運営者様、または土地再利用を考えているオーナー様は、ぜひ最後までご覧ください。


介護施設の解体が増えている理由とは?老朽化と建て替え需要の現状

介護施設の解体件数が増えている背景には、「建物の老朽化」「機能の陳腐化」「建て替えによる事業再生」という三つの要因があります。
まず、老朽化の問題です。多くの介護施設はバブル期以降に建てられた鉄骨造・鉄筋コンクリート造が中心で、築20〜30年を超える建物では、構造体や配管設備の劣化が進行しています。特に、雨漏りや給排水管のサビ、外壁のひび割れ、断熱性能の低下などが発生し、安全性や快適性に支障が出るケースが目立っています。
次に、介護制度や建築基準の変化です。現在の介護施設は「ユニット型」「個室型」が主流で、旧来の「多床室タイプ」の施設はプライバシーや感染症対策の面で不利になっています。こうした背景から、古い施設を一度解体し、現代の基準に合わせた新しい施設を建設する流れが全国的に進んでいます。
さらに、地域によっては介護需要の変化も影響しています。人口減少地域では入居率の低下により廃業・統合が進む一方、都市部では土地の再利用を目的にした再開発が増加しています。これらの要素が重なり、介護施設の解体需要は今後も増え続けると予想されます。


入居者・近隣住民への配慮が最優先!介護施設解体時の安全対策

介護施設の解体工事で最も重要なのは、「入居者と近隣住民の安全確保」です。
施設の中には、閉鎖前に一部の入居者が他の施設に転居する期間があり、工事と移転準備が同時進行することもあります。そのため、工事音や振動が入居者にストレスを与えないよう、時間帯を調整した「分離解体」や「段階的撤去」を行うケースもあります。
また、介護施設は住宅地や病院、学校に隣接している場合が多く、騒音や粉じんの対策も不可欠です。工事現場では、防音パネルを二重に設置し、重機の稼働時間を日中に限定します。粉じんの飛散を防ぐため、常時散水装置を稼働させ、周囲の道路清掃も毎日実施します。
さらに、工事開始前に「近隣説明会」を開き、工期や作業内容を明確に説明することが信頼構築の第一歩です。工事に対する理解を得られれば、クレームやトラブルの発生を大幅に防ぐことができます。
加えて、解体作業員には介護施設特有のマナー教育を行い、通行人への声かけや誘導を徹底します。こうした取り組みが、安心・安全な現場づくりにつながります。


感染症・衛生リスクを防ぐための専門的な解体手順

介護施設では、高齢者が利用する特性上、感染症対策が極めて重要です。解体時にも、過去に使用された医療設備や排水管内にウイルスや細菌が残存している可能性があるため、衛生管理は一般建物よりも厳格に行う必要があります。
解体前には、まず施設全体を消毒・除菌し、感染リスクがある区域を明確に区分します。感染性廃棄物(注射針・ガーゼ・医療廃液など)は、医療廃棄物処理業の許可を持つ専門業者に引き渡します。この工程を怠ると、産業廃棄物処理法違反に問われる可能性もあるため注意が必要です。
また、配管や排気ダクトにはウイルスやカビが繁殖しているケースがあり、撤去時にはマスク・防護服・手袋を着用し、作業ごとに器具を消毒します。床下や壁内のカビや臭気にも対応し、必要に応じてオゾン脱臭機を使用して清浄化します。
さらに、解体現場では定期的な衛生チェックを実施し、作業員の健康管理も徹底します。工事後には、現場を再度消毒してから引き渡すことで、周辺環境への感染リスクを最小限に抑えることができます。
このような衛生対策を徹底することで、解体後の新築工事も安全かつスムーズに進めることが可能になります。


バリアフリー構造や医療設備がある建物を解体する際の注意点

介護施設は一般住宅とは異なり、特殊な構造と設備を備えています。
まず、バリアフリー構造が採用されているため、スロープ、手すり、昇降機、エレベーターなどが多く設置されています。特にエレベーターの撤去は専門資格を持つ技術者の立ち合いが必要で、誤った手順で解体を行うと重大な事故につながります。
また、介護施設では床暖房やナースコール配線など、電気系統が複雑に入り組んでいる場合があります。これらを安全に撤去するためには、電気工事士資格を持つ担当者による事前調査とブレーカー遮断が欠かせません。
医療設備に関しても、酸素供給配管、医療用ガス、透析装置の配管など、通常の住宅にはない特殊設備が設置されています。これらは専門知識を持つ技術者が順序を守って撤去しなければ、ガス漏れや感電の危険を招きます。
さらに、介護施設の多くは防火区画が多く、耐火壁や防煙区画が複雑に構成されています。そのため、解体計画の段階で建築図面を詳細に確認し、撤去手順を綿密に立てることが必要です。
このように、バリアフリー構造や医療機能を持つ建物は、一般的な解体工事よりもはるかに高度な知識と技術を要します。経験豊富な解体業者に依頼することで、安全かつ効率的な工事が可能になります。


信頼できる解体業者の選び方と補助金・助成金の活用方法

介護施設の解体では、金額だけで業者を選ぶのは非常に危険です。安全管理、衛生対策、法令遵守、廃棄物処理など、多岐にわたる対応が必要なため、実績と信頼性のある業者を選ぶことが何よりも大切です。
信頼できる業者を見極めるポイントとして、次の5つが挙げられます。

  1. 建設業許可や解体工事業登録を持っていること
    無許可業者による工事は法的トラブルの原因となります。許可証番号の提示を確認しましょう。
  2. 医療・福祉施設の解体実績があること
    一般住宅とは工事手順が異なるため、同種施設での経験がある業者を選ぶことが重要です。
  3. 安全衛生管理体制が整っていること
    作業前の安全ミーティングや現場監督の常駐、労働安全衛生法に基づく教育が実施されているかを確認します。
  4. 産業廃棄物の適正処理を行っていること
    産廃マニフェストを発行し、適切な処理業者に委託しているかどうかが信頼の証です。
  5. 補助金や助成金制度に詳しいこと
    解体に関する補助金制度を熟知していれば、費用を抑えながら安全に進めることができます。

介護施設の解体では、「老朽危険建築物除却事業」や「バリアフリー改修支援制度」など、自治体が用意する補助金を活用できる場合があります。自治体によっては、一定条件を満たす場合に補助が受けられる制度があり、費用の負担軽減が可能ですな場合もあります。
補助金の申請には、工事前の写真や見積書、登記簿謄本、耐震診断報告書などが必要なため、早めに準備を始めることが成功のポイントです。


まとめ

介護施設の解体工事は、単なる建物撤去ではなく、「安全」「衛生」「環境」「法令遵守」を同時に満たす必要がある高度な工事です。
入居者や地域住民への丁寧な配慮を欠かさず、感染症対策や医療設備の安全撤去を徹底することで、事故のないスムーズな工事が実現します。
また、解体後の土地活用や再建築の計画を見据えた提案ができる業者を選ぶことも大切です。補助金や助成金を上手に活用すれば、経済的な負担を抑えながら安心して解体を進められます。

仙台解体センターでは、地域密着をモットーに空き家や介護施設の建て替え時の解体工事を丁寧に行っております。
安全・衛生・環境に配慮した解体をお求めの方は、ぜひ仙台解体センターにご相談ください。

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