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エレベーター解体の流れと費用相場を徹底解説

2025年08月25日更新

エレベーター解体の流れと費用相場を徹底解説

こんにちは!仙台解体センターです。
エレベーターを長年使用していると、老朽化や安全基準の変更により撤去や交換を検討する場面が出てきます。「エレベーター解体にはどんな手順が必要なのか」「費用はどれくらいかかるのか」と気になって調べている方も多いのではないでしょうか。この記事では、エレベーター解体が必要になるケースや具体的な作業の流れ、安全対策、費用の目安、さらには法令や規制、そして信頼できる業者選びのポイントまでを徹底的に解説します。この記事を読むことで、エレベーター解体に関する全体像が分かり、安心して準備を進められるようになります。古いビルやマンションを所有しているオーナー様や、建て替えやリフォームを検討しているご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください。


エレベーター解体が必要になるケースとは?

エレベーター解体が必要になる理由はさまざまです。もっとも多いのは老朽化による安全性の低下です。エレベーターの耐用年数は25〜30年とされており、それを過ぎると制御盤やワイヤー、モーターといった主要部品が消耗しやすくなります。部品供給も終了しているケースが多く、修理や保守に高額な費用がかかるため、撤去という選択を迫られることがあります。

建物の建て替えや解体に伴って、内部に設置されているエレベーターを取り外す必要が生じる場合も少なくありません。建物本体を取り壊す前に内部設備を撤去しなければ安全に工事が進められないためです。

さらに、近年ではバリアフリー化や省エネ対策の観点から、最新のエレベーターに更新するために旧式を撤去するケースも増えています。古い機種は電力消費が多く、維持費が大きな負担となるため、建物オーナーが入れ替えを選択するのです。

例えば、築40年の中規模マンションでは、故障が頻発し居住者から苦情が相次いだため、管理組合が解体・更新を決断した事例もあります。エレベーターは建物利用者の利便性に直結するため、放置すれば資産価値の低下にもつながります。このように、エレベーター解体の背景には安全性の確保、経済的合理性、建築計画の変更といった要素が複雑に関わっています。


解体の基本手順と安全確保のポイント

エレベーター解体は専門的な技術を伴う作業であり、周囲の安全を確保しながら進める必要があります。作業の流れは大きく5つに分けられます。

事前調査と計画立案

最初に実施されるのが事前調査です。エレベーターが油圧式かロープ式か、または最新の機械室レス型かによって工法や必要な機材が異なるため、詳細な調査を行います。建物の構造や搬出経路、周辺の交通状況も確認し、工事全体の安全計画を立案します。

部品の取り外し作業

次に、エレベーター内部の主要部品を取り外します。かご(乗降する箱)、モーター、制御盤、ワイヤー、カウンターウェイトなどを順序立てて解体します。重量物を扱うため、クレーンやチェーンブロックを使い、安全を徹底することが不可欠です。

昇降路の解体

部品を撤去した後は、昇降路内部のガイドレールや付帯設備を解体します。昇降路は建物の躯体と一体化していることも多く、振動や騒音が発生しやすいため、周囲への影響を考慮した慎重な作業が必要です。

廃材の搬出と処理

取り外した鉄骨やモーターなどは産業廃棄物として適切に処理されます。鉄や銅などの資源はリサイクルに回されることもあり、環境への配慮も欠かせません。

最終確認と安全点検

最後に、残存物がないかを確認し、建物の安全を点検します。これにより、次の建て替え工事やリフォーム工事に支障なく進められる状態になります。

特に重要なのは、解体中に事故を起こさないための安全管理です。過去には部品落下による労働災害も発生しているため、作業員だけでなく周辺住民への安全確保が徹底されます。


エレベーター解体にかかる費用相場と内訳

エレベーター解体の費用は、種類や規模によって大きく変動します。一般的なマンションや中規模ビルに設置されたエレベーターを撤去する場合、相場はおよそ100万円から300万円とされています。

費用の内訳には次のような項目があります。

  1. 人件費:専門技術を持つ作業員が必要で、解体には数日から1週間程度かかります。
  2. 機材費:クレーンや搬出用の重機を使用する場合、そのレンタル費用が加算されます。
  3. 廃材処理費:鉄やモーターなどの廃材を処分するための費用です。再資源化できる部分もありますが、処理コストは避けられません。
  4. 安全対策費:養生シートの設置や防音対策など、周囲への影響を抑えるための費用です。

例えば、5階建てのマンションに設置された油圧式エレベーター1基を撤去した場合、総額で約180万円となった事例があります。このケースでは、モーターや油圧装置が重量物であり、搬出に大型クレーンを使用したため費用が高めになりました。

一方で、3階建て程度の小規模ビルに設置された機械室レス型エレベーターでは、搬出が比較的容易だったため、費用は120万円前後に抑えられた例もあります。

このように、建物の条件やエレベーターの種類によって金額は大きく変わるため、事前の見積もり確認が欠かせません。


最新の法令・規制に基づく適切な処理方法

エレベーター解体は、建築基準法や労働安全衛生法などの規制に基づいて行う必要があります。特に、解体作業中の労働者の安全確保や、廃棄物処理に関する規制が厳格に定められています。

また、古いエレベーターの中にはアスベストを含む断熱材や、PCBが使用された電気部品が存在する場合もあります。これらは特別管理産業廃棄物に分類され、専門業者による処理が義務付けられています。もし無許可の業者に依頼して不適切に処分された場合、依頼主にも法的責任が及ぶ可能性があります。

さらに、都市部では近隣住民への配慮も求められます。騒音や振動、粉じんの発生を抑えるため、防音シートや散水設備を活用し、環境に配慮した施工を行うことが義務づけられています。

実際に東京都内のオフィスビルで解体が行われた際には、近隣住民から「夜間に作業音が響いて困る」という苦情が寄せられました。業者が工事時間を調整し、防音設備を追加設置することでトラブルは解決しましたが、このように地域環境への配慮も極めて重要です。


信頼できる解体業者を選ぶためのチェックポイント

エレベーター解体を安心して任せるためには、業者選びが最重要です。信頼できる業者を見極めるためには、以下のポイントを確認しましょう。

  1. 実績と専門知識:過去にエレベーター解体の実績があるかどうかを確認します。専門的な知識と経験を持つ業者は、予期せぬトラブルにも対応できます。
  2. 許可と資格:建設業許可や産業廃棄物処理の許可を有しているかが重要です。無許可業者に依頼すると法令違反につながる恐れがあります。
  3. 見積もりの明確さ:費用の内訳を丁寧に説明してくれる業者は信頼性が高いといえます。追加費用の有無も確認しましょう。
  4. 安全対策:養生や近隣住民への説明など、安全面での配慮が行き届いているかをチェックします。

例えば、あるビルオーナーが最安値を提示した業者に依頼したところ、産業廃棄物の処理を不法投棄されてしまい、最終的に行政から責任を問われたという事例があります。価格だけで判断するのは危険であり、信頼できる業者を選ぶことがどれほど大切かが分かります。


まとめ

エレベーター解体は老朽化や建て替え、省エネ化といった理由で必要になる工事です。作業は事前調査から始まり、部品撤去、昇降路解体、廃材処理、最終確認といった手順で進められます。費用は100万円から300万円が相場で、建物規模や解体条件によって変動します。また、法令や規制に基づく適切な処理が求められるため、専門知識を持った業者への依頼が不可欠です。

信頼できる業者を選ぶことで、安全でスムーズな解体工事が可能になります。エレベーター解体を検討している方は、まずは専門業者に相談し、計画的に進めることをおすすめします。

仙台解体センターでは、地域密着をモットーに仙台市をメインに空き家、建て替え時の解体作業をおこなっております。是非!解体の事なら仙台解体センターにお任せください!

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