こんにちは!仙台解体センターです。
近年、古い住宅の屋根に使用されていた「アスベスト瓦(スレート瓦)」の危険性が再び注目されています。昭和時代に建てられた住宅の多くでは、耐久性や断熱性に優れた建材としてアスベストが使われていました。しかし現在では健康被害が懸念され、解体時には特別な注意が必要です。
この記事では、「アスベスト 瓦 解体」について詳しく解説します。アスベスト瓦の特徴や見分け方、解体工事に必要な資格、費用の目安、信頼できる業者の選び方まで網羅しています。古い家の屋根リフォームや建て替えを検討している方、親の家を相続して解体を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
アスベストを含む瓦とは?見分け方と使用時期の目安
アスベスト瓦とは、石綿を混ぜて製造されたスレート屋根材や波板のことを指します。特に昭和30年代から昭和60年代にかけては、耐熱性・防音性・耐久性の高さから全国で広く使用されていました。見た目は通常のスレート瓦やセメント瓦とほとんど変わらないため、外観だけでアスベスト含有かどうかを判断するのは困難です。
アスベスト含有瓦の代表的な製品には「化粧スレート」「波型スレート」「厚型スレート」などがあり、これらは屋根材だけでなく倉庫や車庫の屋根にも使われています。1980年代後半までに製造されたスレート屋根は、多くがアスベストを含有している可能性があります。2006年以降は法律で使用が全面禁止されました。
見分け方としては、製造年とメーカーの刻印を確認する方法が有効です。屋根材に「NT」「KMEW」「ニチハ」などの表示がある場合、その型番をメーカーに照会すれば、アスベスト含有の有無が判明するケースもあります。また、確実に判断するには、専門業者による「建材分析(試料採取検査)」が必要です。一般的には、分析1検体あたり2〜3万円ほどで実施可能です。
アスベスト瓦の解体には特別な資格と手続きが必要
アスベストを含む瓦の解体は、一般の建築物解体とは異なり、厳格な法令のもとで行う必要があります。石綿障害予防規則や大気汚染防止法により、解体工事を行う際は「特定粉じん排出等作業」に該当します。そのため、施工業者は自治体への事前届出を義務付けられています。
作業に従事する人員は、「石綿作業主任者」の資格を持つ者が現場を管理しなければなりません。さらに、作業者全員に石綿取扱い教育が義務付けられ、飛散防止措置を厳守する必要があります。届け出は、解体の14日前までに市町村や労働基準監督署へ行う必要があり、無届や違反があった場合は罰則対象となります。
また、屋根の撤去作業では、高所作業と粉じん暴露の危険が伴うため、安全帯の着用や足場の設置も必須です。法令遵守だけでなく、現場管理体制や安全教育の徹底も、アスベスト解体工事を行う上での重要なポイントです。
解体時の安全対策:飛散防止・作業員保護の徹底が重要
アスベスト瓦の解体工事では、最も重要なのが「飛散防止対策」です。アスベストは非常に細かい繊維で、空気中に舞い上がると目に見えないまま長時間浮遊します。吸い込むことで肺に沈着し、数十年後に中皮腫や肺がんなどの重篤な疾患を引き起こす可能性があります。そのため、現場では粉じんを発生させない作業方法を徹底する必要があります。
作業前には、瓦全体を湿潤化してから取り外し、破砕や切断を避けるのが原則です。また、周囲をシートで囲い、飛散防止剤を散布しながら慎重に撤去を進めます。作業員は防塵マスク(P3クラス以上)、防護服、手袋、保護メガネを着用し、現場外への持ち出しを防ぐため、使用後の防護具はすべて廃棄します。
さらに、撤去後のアスベスト瓦は「特別管理産業廃棄物」として密閉状態で処理施設へ運搬されます。処理先は環境省の認定を受けた中間処理場でなければならず、運搬時にはマニフェスト伝票で管理する必要があります。処理費用は1立方メートルあたり数万円となるため、事前の費用見積もりが重要です。
また、アスベスト解体では「近隣住民への周知」も大切な工程のひとつです。工事前には、チラシや掲示板を使って作業内容・工期・安全対策を説明することで、住民からの理解を得られます。住宅密集地では、粉じんや騒音への不安を抱く方も多いため、誠実な対応が信頼につながります。
アスベスト瓦の撤去費用と一般的な屋根解体との違い
アスベスト瓦の解体費用は、一般的な屋根材に比べて高額になる傾向があります。通常のスレート屋根解体であれば1㎡あたり1,500〜2,500円程度ですが、アスベスト瓦の場合は3,000〜6,000円前後が相場です。建物全体の面積や屋根勾配、立地条件によっても異なりますが、30坪程度の住宅では15万〜30万円ほどの差が出るケースもあります。
この費用差は、特別な養生や湿潤化作業、専門資格を持つ作業員の配置、廃棄物処理費用の上昇などによるものです。さらに、届出書類の作成や現場監督者の常駐費用も必要になります。
ただし、自治体によっては「アスベスト除去費用助成制度」が設けられている場合があります。ある自治体では、住宅用建物のアスベスト除去に対して一部補助金を交付している年度もあり、対象となる場合は費用の負担を軽減できる可能性があります。制度内容は年度ごとに変わるため、工事前に市役所の環境対策課へ確認しておくと安心です。
また、実際の費用を抑えるためには、複数業者に相見積もりを依頼するのも有効です。見積金額の比較だけでなく、養生内容や廃棄物処理方法などの記載を確認することで、適正な工事内容か判断できます。
信頼できるアスベスト対応業者を選ぶポイントと注意点
アスベスト瓦の解体を依頼する際は、資格と実績を持つ信頼できる業者を選ぶことが不可欠です。まず確認すべきは、「石綿含有建材調査者」や「特定建設業許可」を有しているかどうかです。これらの資格を持つ業者であれば、法令に基づいた正しい手順で作業を行えます。
また、過去にアスベスト除去工事の実績があるかも重要です。現場写真や施工事例を公開している会社は、作業内容に自信を持っている証拠といえます。さらに、見積書の内容にも注意が必要です。「処理費用一式」とだけ記載されている場合、後から追加費用が発生することがあります。項目ごとに詳細な内訳を提示してくれる業者を選びましょう。
信頼できる業者は、現地調査の際に屋根材を丁寧に確認し、アスベスト含有の有無を慎重に判断します。万が一、分析検査が必要な場合も迅速に対応できる体制が整っています。地元密着型の解体専門店に依頼することで、地域の処理施設や届出手順にも精通しているため、スムーズに進行します。特に地元業者は、天候や地域事情を考慮した工期設定ができ、急な変更にも柔軟に対応できる点が大きなメリットです。
まとめ
アスベストを含む瓦の解体は、通常の屋根解体とは比べものにならないほど慎重さと専門知識が求められます。見た目で判断せず、まずは専門業者に相談して調査を行うことが大切です。資格を持つ解体業者に依頼すれば、安全・適正に処理が進められ、住環境の安心にもつながります。
アスベスト解体は「高い」「怖い」と感じる方も多いですが、正しい知識と信頼できる業者を選ぶことで、健康被害を未然に防ぎ、将来の不安を取り除くことができます。アスベスト除去の相談件数は増加傾向にあり、今後さらに安全な解体への需要が高まることが予想されます。
仙台解体センターでは、地域密着をモットーに空き家、建て替え時の解体作業をおこなっております。是非!解体の事なら仙台解体センターにお任せください!
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